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冬のまつりの

あのステージが

ぼくらの出発点

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ぼくらの出発点は2012年…
“高松冬のまつり”でした

りゅうたろーお兄さんとさくらお姉さんは
小さな頃からお祭りが大好き

そんな2人が大人になって
子どもたちと一緒にお祭りのステージをつくる
チャンスが訪れたのでした

子どもの頃からお祭りが大好きでした。

りゅうたろー:

冬のまつりは、僕にとって、生まれたときから身近にある地域のイベントでした。

小さな頃から、冬のまつりのイルミネーションや屋台が大好きで、毎年欠かさず家族や友だちと遊びに行きました。

 

ハンバーグくじがお気に入りで、今でも屋台で見かけたら引いてしまいます(笑)。

高松市(香川県)には、2016年まで年2回、夏と冬に大きなお祭りがあって、なかでも僕は、冬のまつりのコンセプトが大好きでした。

「子どもたちの目の輝きを大切にしたい。親と子の語らいの場を作りたい。」

子どもが主役であることを、はっきりと打ち出してくれていました。

僕は、高松市で育ち、たくさんの思い出を、冬のまつりから受け取りました。

 

さくら:

私も、冬のまつりが大好きでした。

私は、高松市からは離れた町に住んでいましたが、冬のまつりには家族でよく出かけました。

私が小さな頃、フィンランドからサンタクロースが来た年がありました。

クリスマスのキラキラした雰囲気。ワクワクした高揚感。

どうしてもサンタさんを見たくて、すごい人混みの中、お父さんに肩車をしてもらったことは大切な思い出です。

 

イベントに関わっていたい

さくら:

イベントに関わっていたい。

これは、小さい頃からお祭りが好きだった私にとって、ごく自然な気持ちでした。

なかでもクリスマスのような、キラキラした空間が大好きでした。

就職をきっかけに、2009年に高松市へ引っ越してきて、テレビから流れる冬のまつりのボランティア募集のCMを見つけたときは、迷うことなく飛び込みました。            

「テレビのCMを見て来ました…。」

当時は、テレビCMを見て参加する社会人ボランティアは殆どいなかったらしく、珍しがられたのを覚えています。

最初は裏方に徹してお手伝いしていたのですが、徐々にボランティアの枠を飛び越えて、色々な企画を任せて頂けるようになりました。

ステージの司会や、キッズダンスの審査員。

そして、ボランティア活動3年目の2011年に、ステージ企画の一つを考えるチャンスを頂けることになりました。

はじめての企画は カラオケ大会

さくら:

企画を考えるチャンスを頂いて、私が思い付いたのが「カラオケ大会」でした。

当時、冬のまつりに出演する子どもたちは、キッズクラブに所属する親子さんたちがほとんどでした。

もっとたくさんの子どもたちに、冬のまつりを楽しんでもらいたい。

キッズクラブに所属していない親子さんたちも、ステージに立てる企画にしたい。

そこで、誰でもステージに立てる、子どもたちが大好きな歌をたくさん聴ける、キッズソング限定のカラオケ大会を思いつきました。

 

参加者を募集するなかで、当時から一緒にバンド活動をしていたりゅうたろー君にも、盛り上げ役として声をかけたら、思いのほか乗り気で参加してくれました(笑)。

 

当日はたくさんの参加者に恵まれて、カラオケ大会は大盛況!

優勝した親子のことは、今でも鮮明に覚えています。

 

「喜んでもらえて、企画をして良かった!」

本当に嬉しそうな親子の姿に、私も心から嬉しく思いました。

 

次は「子どもたちと一緒につくるステージ」を企画しよう

さくら:

おかげさまで、2011年のカラオケ大会企画は大盛況でした。

すると、翌年はカラオケ大会に加えて、別のステージ企画も任せて頂けることになりました。

そこで、りゅうたろー君に相談すると、こんな提案がありました。

「もっと、たくさんの子どもたちが参加できるステージ企画をつくってみたい。」

 

実行委員会の方々と話し合うなかで、当日参加の子どもたちと一緒に、ステージ上でクリスマスソングを踊る企画にしようという話になりました。

 

ボランティアである私たちの企画を、実行委員会の方々は歓迎してくださって、感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

りゅうたろー:

僕は、2011年のカラオケ大会でキッズソングを歌ったときに、子どもたちがとても喜んできれたことが、今でも心に残っています。

 

歌い終わるとステージ袖まで会いに来てくれて、たくさん感想を伝えてくれたり、一緒に写真も撮りました。

 

子どもたちの純粋さに、僕も幸せな気持ちになりました。

 

だからこそ、翌年も冬のまつりのステージで歌わせて頂けることになり、全力で取り組みたいと思いました。

 

当日に遊びに来た子どもたちと一緒にステージをつくる、そんな参加型の企画にしたい。

 

アイディアを考えるなかで、ステージで子どもたちに歌を歌う人って、まるで「歌のお兄さん」みたいだと思いました。

 

「歌のお兄さんが歌えば、子どもたちが興味を持って、一緒にステージで踊ってくれるかもしれない!」

 

同時に、こうも思いました。

「歌のお兄さんには、歌のお姉さんが必要だ!」

 

すぐ側にいて、一緒にバンド活動をしていたさくらさんが適役だと思いました。

「歌のお姉さんとしてステージで一緒に歌ってほしい」と、僕から声をかけたんです。

 

今になって思い返すと、さくらさんは企画と出演を両方しなければいけないので、大変なお願いだったかもしれませんね…(笑)。

 

さくら:

ボランティアの枠を超えて、ステージの司会やキッズダンスの審査員を頼まれたりしていたので、歌のお姉さんもアリかな…と(笑)。

実行委員会の方々も応援してくださいましたし、臨機応変に何でもチャレンジしようと、柔軟になっていたと思います。

 

ぼくらの出発点は あのステージ

りゅうたろー:

僕たちは、この年に「クリスマスダンスを踊ろう!」というステージをつくりました。

歌のお兄さん・お姉さんが歌って踊る、トータル5分ほどのステージでしたね。

短い時間でしたが、初めて音源を制作したり、歌のパート分けをして練習したり、準備することは沢山ありました。

僕はダンスがとても苦手なので、さくらさんに何度も教えてもらいました(苦笑)。

迎えた、ステージの当日。

2人でサンタクロースの衣装に着替えて、ステージの上で心をこめて歌いました。

そして、いよいよ子どもたちも冬のまつりのステージへ!


たくさんステージに上がってくれた子どもたちの元気いっぱいな姿と、見守る親御さんたちの温かい笑顔を見て、喜びでいっぱいになりました。

お馴染みのクリスマスソングにあわせて、子どもたちとふれあいながら、一緒に歌って踊ったあのステージの時間を、僕たちは忘れません。

 

冬のまつりの子どもたちが教えてくれたこ

 

りゅうたろー:


僕たちにとって、歌のお兄さん・お姉さんの活動は、あのステージから始まったと思います。
 

当時の僕は、まだ学生でしたが「この先どんな仕事に就いても、音楽活動は続けていきたい」と思っていました。

 

冬のまつりで出会った子どもたちの心から純粋にステージを楽しんでくれた姿と笑顔にふれて、僕自身は進むべき方向を見つけられたと感じました。

 

根拠はありませんたが、「この感覚は本物だ」と確信していました。

バンド活動から歌のお兄さんの活動への方向転換は、まさに転機でしたね。

さくら:

あの頃から、「一生をかけてやってみたいこと」って、お兄さんは言っていたね(笑)。

私にとっては、あのステージは「イベントをやりきる充実感や、地域と繋がる面白さ」を感じた瞬間でした。

より一層、「地域のイベントに関わる仕事をしたい」と思う原動力になったと思います。

私は、あのステージ以降、積極的に地域の活動へと足を踏み入れるようになりました。

行政の方々とお仕事をしたり、商店街の新世代協議会にも参加させて頂きました。

 

「まんまるポケット」として、歌のお兄さん・お姉さんの活動を始めて10周年。

 

「合同会社ぼくときみ」として、地域のイベント制作やまちづくりに携わり始めて5周年。

現在の私たちは、“高松冬のまつり”をきっかけにスタートし、多くの方との出会いの中で、一歩ずつ地域に貢献できる存在へと成長することができました。

 

あの時、ボランティアである私たちきっかけを与えてくれた実行委員会の方々には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

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